竹製品が出来るまで
材料加工工程
ここでは、竹細工を編むために必要な材料である竹ひごを加工するまでの過程をご紹介します。
1.原竹伐採
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竹林から製品作りに適した竹を伐採します。
竹細工に使用する竹は3~4年物が良いと言われています。
2.油抜き湿式
![](/files/libs/101/202009161639319737.jpg?1600241973)
苛性ソーダを入れた熱湯で15分程度煮沸して、表面に染み出た油分を拭き取ります。この作業を「油抜き(あぶらぬき)」と言います。
3.天日乾燥
![](/files/libs/102/202009161639423419.jpg?1600241982)
油抜きして、天日乾燥することにより竹の色が象牙色に変わります。さらに表面に光沢が出て、材質も堅硬となります。
4.切断加工
![](/files/libs/103/20200916163948410.jpg?1600241988)
竹を必要な長さに切断し、その竹を半分に割ります。
5.荒割り
![](/files/libs/104/202009161639549337.jpg?1600241994)
半分に割った竹を、さらに半分に割り続け、作りたい竹ひごの幅に近づけていきます。
6.剥ぎ
![](/files/libs/105/202009161640029163.jpg?1600242004)
荒割りした竹を「荒剥ぎ」、「小割り」「薄剥ぎ」の順に薄く加工し、竹ひごを形作っていきます。
7.ひご加工
![](/files/libs/106/202009161640096898.jpg?1600242010)
「すき銑」という道具でひごの厚さを揃えます。次に「巾取り」という道具でひごの幅を揃えます。作業によってはすき銑の前に巾取りを使用する事もあります。
8.面取り
![](/files/libs/107/202009161640153648.jpg?1600242015)
小刀でひごの角をとり、ひごの仕上げ加工を行います。
巾取り小刀を使って角をとる方法もあります。
編組から仕上げへ
ここでは、編みと染色の過程をご紹介します。別府竹細工の大きな特徴は編組(へんそ)技術です。200種以上もの編み方を駆使し多種多様な竹細工を生産しています。
9.底編み
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基本的に花籠の場合は、底から編んでいきます。
10.腰立ち編み
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底から胴へと立体的に編上げるために腰を立ち上げます。
11.胴編み
![](/files/libs/120/202009161647428237.jpg?1600242464)
胴立ち編みから自分で決めた形を整えながら編み上げていきます。
12.首編み
![](/files/libs/126/202009161700337796.jpg?1600243233)
籠に合わせ少しずつ絞りながら、編んでいきます。
13.縁仕上げ
![](/files/libs/125/20200916170023549.jpg?1600243224)
縁を仕上げます。
染色をしない場合は、ここで完成です。
14.染色
![](/files/libs/127/202009161700438639.jpg?1600243244)
染色する場合は、竹ひごを作る段階で竹の表面のガラス質を削ります。表面を削る事を「磨き」と言います。
15.研ぎ出し(石粉磨き)
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染色された花籠を十分乾燥させた後に、厚手の綿布に石粉をつけ、編組に沿ってひごの凸部を磨きます。
16.漆塗り仕上げ
![](/files/libs/129/202009161700587821.jpg?1600243258)
生漆による「漆塗り仕上げ」を行います。
朱合漆または生漆による「錆付け仕上げ」を施すこともあります。
朱合漆または生漆による「錆付け仕上げ」を施すこともあります。