竹について
竹の特性
竹はイネ科の多年生植物です。
竹はタケノコが地上に頭を出してから、2~3ヶ月で成竹となります。樹木で幹に当たる部分を「稈(かん)」と呼び、稈には節があり中が空洞になっています。節ごとに成長点があるため非常に成長が早く、一日に120cm伸びたという記録もあります。
竹の寿命は20年ほどですが、毎年地下茎を伸ばし繁殖します。60年~120年周期で花を咲かせることがあり、花が咲くと竹林全体が枯れてしまい元に戻るのに数年かかります。
竹は固く、弾力性もあり、割裂性という縦に割れる性質があります。このような特徴から、竹ひごが取れ、籠や笊などをつくることができるのです。
さまざまな活用例
竹の根は広い範囲で地下に広がり、土をつかむ力は木より大きいため、表土が流れるのを防ぎます。竹林が山崩れを防ぐその力は、樹林の数十倍と言われています。
さらに、竹の繊維は細長く、木材よりも良質の紙ができ、その他にも、竹の炭、活性炭等の原料にもなります。
この他にも、竹の熱カロリーは木材よりも優れており、低コストで緑化保全型資源としての活用も注目されています。
さらに、竹の繊維は細長く、木材よりも良質の紙ができ、その他にも、竹の炭、活性炭等の原料にもなります。
この他にも、竹の熱カロリーは木材よりも優れており、低コストで緑化保全型資源としての活用も注目されています。
竹の種類
竹の種類は非常に多く、世界で1,250種類もあります。主な分布地は日本、中国、台湾方面、アジア南部の他、アフリカ、南米などです。そのうち日本には約670種類の竹が分布しているとも言われています。竹は暖地で良く育ち、九州は竹林面積の約4割を占めています。
適地としては、表土はなるべく深いほうが良く、いくらか砂地がかった、少し日陰のある北向きの土地で良く育ちます。
日本の竹の9割は、マダケ(6割)、モウソウチク(2割)、ハチク(1割)の3大竹から構成されています。
適地としては、表土はなるべく深いほうが良く、いくらか砂地がかった、少し日陰のある北向きの土地で良く育ちます。
日本の竹の9割は、マダケ(6割)、モウソウチク(2割)、ハチク(1割)の3大竹から構成されています。
別府竹細工の主要な材料はマダケですが、モウソウチク、クロチク、トラフチクなどを使用する事もあります。
【真竹・苦竹(マダケ)】
日本の栽培竹林の6割を占め、大分県は全国一の産地になります。中国原産と言われていますが、日本にも古くから生育しています。
表皮には暗褐色の大きなブチがあり、毛がなくてなめらかです。大きなものになると、高さ20m、直径14cmにもなります。竹割り、皮剥ぎともに容易であり、また弾力性に富んで編組みに適しているため、別府竹細工の主要な材料となっています。
【孟宗竹(モウソウチク)】
日本では最も大きくなる種類で、高さ25m、直径20cmのものもあります。日本の竹林面積の2割を占め、江戸時代に中国から渡来したと言われています。
幹の節が一筋で、若竹の節の下面に沿って鮮やかな白いロウ粉がついている事が特徴です。また竹の皮に紫褐色の斑紋があり、柔らかい毛が一面に付いています。
花筒、床柱、竹器といった加工品に広く使われ、タケノコは食用になります。
幹の節が一筋で、若竹の節の下面に沿って鮮やかな白いロウ粉がついている事が特徴です。また竹の皮に紫褐色の斑紋があり、柔らかい毛が一面に付いています。
花筒、床柱、竹器といった加工品に広く使われ、タケノコは食用になります。
【黒竹(クロチク)】
小形の竹で、高さ3~5m、直径2~3cm程になります。最初のころは緑色ですが、徐々に黒味を帯びていき、1年で全体が黒くなります。
和歌山県や四国地方に多く分布し、九州地方でも若干量が自生しています。
竹製品のほか、内装材、釣竿、観賞用に利用されます。
和歌山県や四国地方に多く分布し、九州地方でも若干量が自生しています。
竹製品のほか、内装材、釣竿、観賞用に利用されます。